クラヤミ食堂へ行ってまいりました。
クラヤミ食堂が帰ってきました。
2008年に「こどもごころ製作所」によって開催され話題になった「クラヤミ食堂」が
夏休みバージョンになって帰ってきました!
先日、「ダイアログインザダーク」で暗闇を体験した流れでこちらのイベントにも参加
させて頂きました。
参加者はエントランスでクラヤミマスク(光を遮るアイマスク)を着用し、完全なクラヤミ
の中で運ばれてくるお料理やドリンクを楽しむといういたってシンプルなイベントなんで
すが、このシンプルなルールがとっても難しい‥。
クラヤミの世界に慣れていない参加者はそれこそ手探りで、食材を確かめ、匂いを確
かめ味で確かめするんですが、それでも自分が口にしているものがいったいなんなのか
確証が得られない。
「料理は目でいただく」とは良く言いますが、あれは本当ですね。
色や形の分からないものを口にしても、これまで目からの情報に頼り切った生活をして
きた人にとっては、単に情報の欠落した「何か」を口の中に入れ<飲み込んだ>位の
感覚でしかないのです。
普段から取り入れている視覚からの情報のありがたさと、その情報をどれだけ雑に扱っ
ているのかを思い知らされました。
渋谷を歩いても、目をつぶってしまえば恐らく何一つ思い出せない自信があります。
余りに視覚的情報が多すぎて何も無かったに等しい情報処理が行われているのかも
しれませんね。
それよりも、日本の庭園や、神社仏閣などの造形美や色彩感覚などなどを目に刻みつ
けて、記憶に残るように、もっと沢山経験していくべきだと思いました。